奈良ものがたり ①


 

2月はじめに

   突然 奈良の薬師寺から お便りが届きました。

 

修二会(しゅにえ)の招待状でした。

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奈良に行くと 必ずと言っていいほど

 薬師寺には お参りしているのですが

 

はて・・・・ なんでかな???

 

多分 何年か前に 写経をしたことあるので

その住所録をもとに

 今年 たまたま 無作為に選出されたのではないかと。。。

 

期間は  23日~31日までで

好きな日にお参りしていいのですが

招待状が届いた当初は

先週 行こうと予定していたけど

マーダーポーレンのイベントが 後から入り

最終日 31日に変更で どうにか こうにか間に合った。

 

いつもの拝観料の800円や

特別公開の 大宝蔵殿の200円や その他諸々 無料になり

しかもお食事付き

お抹茶やお煎茶席も 無料のようで ありがたい。

 

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これは 薬師如来さまが お導きくださったのか?

事実上、 「呼ばれて」 出掛けてまいりました。

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この修二会(しゅにえ)とは

ここ薬師寺では 年間で最大行事のひとつになっているようで

花会式 とも呼ばれていて

奈良のいろいろなお寺、

例えば 東大寺のお水取り

東大寺における修二会(しゅにえ)の行事のひとつらしいのです。

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国家の繁栄と 五穀豊穣 万民豊楽を祈る、春の行事。

 

ということで 我欲を抑え(?)

 みなさんの分まで(?) お祈りしてまいりましたよ。

 

献花に 献茶、

文楽や 狂言

そして 住職 副住職による ありがたいご法話も。

 

 毎日 入れ替わりに

裏千家の 千宗室宗匠

華道の 池坊由紀宗匠

人間国宝の人形浄瑠璃文楽太夫

あの長淵剛さんの奥さんのフラワーデザイナーの

    長淵悦子(志穂美悦子)さん。

 その他 クラシックオーケストラらが

 ご奉納者として 参加されるのです。

 

まず 真っ先に お食事をいただく場所へ直行!

  ご奉仕の方たちが

   とってもご親切に 接待してくださいました。

 

そして

国宝の 東院堂では

  お花がたくさん 飾られていました。

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お堂の中には やはり 国宝の 「聖観世音菩薩」さま。

 

  三十三の姿に変化(へんげ)して

     人々を救ってくださるといわれてます。

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お堂の中の 菩薩さまの周りには

  スケールのでっかい お花が 所狭しと生けられて

     それは 見事でありました。 (撮影禁止のため 画像なし)

 

そして 隅っこで

長淵剛さんの 奥様 長淵悦子さん(志穂美悦子さん)がいらして

  みなさん サインをもらわれていて

    ほんじゃあ~ 私も~!!!

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  昔は アクションスターでいらしたことは

   アラフィフあたりの方は ご存知ですよね?

フラワーアレンジメントで ご活躍のことは

 最近 TVにご出演なさっていて 知ったばかりでした。

 

私の順番が来て

 「こんにちは!」 とご挨拶すると

  「こんにちは、 今日はどちらからいらしたんですか?」

    と 尋ねられ

  「鳥取県からです」 と答えると

  目を輝かせて

  「あら~~ 私、 岡山出身なんですよ!

    鳥取はおとなり! 近いわ~ なんだか 嬉しい~」

      と言ってくださり  ギュッと握手!

 

還暦が近いということでしたけど

昔と変わらぬ お綺麗さ!

 

ステキに歳を重ねていらっしゃる この美魔女ぶりを

 姉に話したところ

 「あら わたしと一緒?」 というものだから

   皆さんのかわりに 大きく 否定しておきましたので~!!!

 

私が 長淵悦子さんに とても感動したのは

還暦を意識するような お歳になられて

若いころは 「未来は 永遠にある」と思っていらっしゃったのが

「あと どのくらいの命なのか」 と考えるようになってこられ

だからこそ 短い命を

   力強く開花させている花たちに

     痛烈な愛おしさを感じるようになった・・・・・と。

 

これ アラフィフには 響く言葉ですよね。

 

その花を通じて

9・11後のニューヨーク

ケニアの孤児院、 東日本大震災の被災地で

ボランティア活動をなさっているようですよ。

 

 

そして

金堂の 薬師三尊像 にも ご挨拶。

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このブログで 何度も

薬師如来さまをはじめとする

両脇の 日光菩薩さまと 月光菩薩さまの画像をアップしていますが

外からだと 撮影OKなのですが

金堂に一歩入ったら NG。

   これ 一歩手前。

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中央の薬師如来さまの背中の金色は

ハスの花びらをかたどったもの。

 

この如来さまは 飛鳥時代に造られたので

薬壺(やっこ) をお持ちでないのですが

平安以降は 万病に効くという薬の入った薬壺(やっこ)を

お持ちの場合もあります。

 

仏像も お好みですが

  わたしは この三尊像にお参りするたびに ホッとするんです。

 

あと 近くの 唐招提寺の千手観音像は

  いつも ウルウル。。。

 

国宝仏像の 半分以上は ここ奈良にあります。

128体のうち 71体も。

  わたしは 40体以上は 拝ませていただいたかなあ。。。。

 

そして

   煎茶式へと。。。

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お抹茶に比べ お煎茶のお点前は

 少し 肩の力が抜け リラックス。

私も 茶道も お煎茶も 習ったのですが

お煎茶は 型にがっちりはまらない おおらかさがあり

楽しかった記憶があります。

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この干菓子 びっくりするほど上品な味で

甘さが 絶妙~。

「薬師大寺」と刻印されてました。

 

近くのテントで 臨時販売されていたので 即購入。

皇室献上の 吉野葛で作られているそうで 納得!

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奥の 着物姿のご婦人が お家元。

 醒心庵流 という流派だそうです。

 

お煎茶にまつわる興味深いお話を

   気さくな関西弁で お話し下さり

   すっごく勉強になりました。

 

そして 薬師寺で一番好きな場所。

 玄奨三蔵院伽藍。

   ここも 別料金で拝観できるのですが

      今日は 招待状 持参だと 無料で。

平山郁夫画伯の シルクロードを描いた大作が展示してあります。

その天井は

すべて 天然石のラピスラズリを砕いた絵具で塗られていて

大好きなラピスの色の天井が広がり

月と太陽が描かれた宇宙空間。

  壁には シルクロードの砂漠。

  (撮影NGです)

平山画伯と ラピスのファンの私は

何度 足を運んでも 感動する場所。

 

さあ  先を急がなければなりません。。。

私には 時間がない。

 31日と 1日で 1泊2日のはずで来たつもりが

  1日の12時には 松江まで帰らなければならない用件ができ

    それを知ったのは

      奈良に向かう電車の中で。。。

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桜並木もいいですが

  こうして 一つの桜の木を愛でるのも

    また いいものですね。

 

  次回 まだまだ 奈良ものがたり 続きます。

 












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